1 | 情報収集の開始----受験情報誌の購入、無料テキストの調達。社労士になじむ。 |
2 | テキスト類の購入----@基本テキスト、A過去問題集、B予想問題集、法令集があればなお良い。 |
3 | 重要ポイントの整理----購入した過去問題集やテキストを元に自分なりに重要項目を整理する。また、予想問題集等に、出題の重点が記されていたりしますのでこれを参考にします。 学習計画の作成----重要項目を元に科目ごとの学習計画を作成する。3〜4カ月の超特急学習の場合は、各科目約10日間程の学習計画を作る。 →→→下欄で学習計画表の作り方を説明しています。 |
4 | 学習開始----テキストにどんどん書き込む「書き込み作戦」(後述)、模造紙などに重要項目を列記し壁に貼り付けおぼえる「壁紙作戦」により学習(イメージ入力を活用)を進める。また、ある程度学習が進んだところで、各科目の体系図をつくる。《この体系図を作れば、その科目(法律)がどのように構成されているのかよくわかります。エクスプローラーのようなものです。関連記述:各種ノウハウ集》 体系図サンプルはこちら(PCページ) →→体系図(表)づくりはテキストからでも可能ですが、各法律の目次や標題部分をまとめるだけでも結構立派なものができあがります。法令集をお持ちでない方は、法令集のホームページを参考にすることができます。 参照例・・・「e-Gov法令データ提供システム」 |
5 | 1日講座・模擬試験等の受講----独学のデメリットを補う。 |
大きな流れとしては上のとおりです。勉強することは当然最も重要ですが、情報収集・分析も大きなポイントです。短期集中の集中は期間の集中ではなく、重要項目への集中です。必要なところと不必要なところにメリハリをつけ、合格点(満点ではありません)を目指します。
● 参照:「社会保険労務士試験センター発表の合格基準と配点」(PCページ)
時間管理は重要です! 時は金なりですよ! 超特急学習は短期集中学習ですから、時間管理が重要となります。5月の連休明けから開始するとして、試験の8月末まで約4ヶ月弱、この間で集中して机に向かう時間は、最低200時間は確保してください。その他通勤時間や昼休みなど使える時間は目一杯使います。平日は1日約2時間+α、休日は、最低その倍から3倍は確保し、学習の及んでいない部分を補足します。最終的には総学習時間250時間くらいです。 超特急学習を開始したら、お酒厳禁、付き合い厳禁、趣味厳禁です。少しでも時間があれば、テキストを読み・書き・おぼえることに専念してください。 ※上で説明しました計画表では、総学習時間は340時間となっています。できれば最低限これくらいの時間を確保し、うち200時間は机に向かって集中して勉強するのが望ましいと思います。 |
得意な分野から始めよう! 学習のスタートは、労働・社会保険いずれからでもかまいません。得意な分野から始めると良いでしょう。20時間の内18時間程度でまず一通り学習します。後の2時間は試験直前のまとめに使います。 科目ごとの進め方は、一度に1科目全てを勉強します。各科目を少しずつ勉強する方法もありますが、細切れとなってややこしくなってしまいます。また、一般常識問題に対応するため、勉強開始前(試験問題となりやすいのは、試験直前ではなく半年から1年程度前のものです)であっても、受験を決意した後は新聞などに注意し、関連記事が掲載されていたらスクラップしておきましょう。 |
超特急学習は、以下でご紹介します、「書き込み作戦」、「切り貼り作戦」、「壁紙作戦」の3つが中心となります。このうち最も重要なものは「書き込み作戦」です。サブノートを作らず、テキストにどんどん書き込みを行います。書き込むことにより大事なことを記憶にとどめ、また、切り貼り作戦を併用しテキストを独自のものに仕上げ、さらにテキスト全体をイメージで記憶することによりアウトプットしやすくします。
また、学習意欲高揚のため壁紙作戦を採用します。以下でそれぞれの作戦についてご説明します。
書き込み作戦では過去問題集や予想問題集に記載されている事項のうち、基本テキストに記載のない部分について、テキストの余白等にどんどん書き込んでいきます。テキストに余白が少ない場合は「切り貼り作戦」を併用します。
書き込み作戦の方法 |
基本テキストをひととおり読む(科目毎) テキストの終わりまで一気に読んでしまうのではなく、労基法を読み終えたらに進む。 |
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過去問題集や予想問題集の問題と解説を基本テキストにラインを入れあるいはテキストに追加で書き込む この手順を説明します。 0.テキスト問題集に出ている過去の出題部分を良く見て重要と思えるところを把握しておく。 〔条文順あるいは項目順に、各年の出題場所が◎や○で表示されている本が良いでしょう。〕 1.過去(予想)問題集から解答・解説部分を切り離す。もしくは、解答・解説部分をコピーする。 問題と解答で行ったり来たりする手間を省くためです。 2.問題集の問題文(選択肢A〜E)に解答(○×)・解説(第○○条等)を書く。〔第○○条は特に必要はないのですが、これを書くことにより、よく登場する数字が把握できるようになります。〕記入には鉛筆を使用する。〔あとで消すため。〕 3.テキストは条文順に説明していますので、その部分に問題集の該当箇所を書き写す。 ※ 3年ほど前の分から書くのが良いと思う。(2年連続で全く同じ問題はまずない。) ※ テキストに書かれているところが出題されていたら、その部分にラインを入れ、41や42の試験回数を書く。 〔ここで書く「○○回」は、出題予測のためです。問題には、少し姿を変え、ほぼ毎年出題されているものや、数年に一度出題出題されるものがあります。この出題予測は「学習のすすめかたPARTT」の3の項目で説明しています。〕 ※ 書き込みにマーカーは使用しない。〔多くの色が裏写りし、裏側のテキストの文字が読みにくくなります。〕 4.全部できたらにもどり次の法律に進む。 はじめは何が何だかわからないと思いますが、とにかく問題集の答えを参考にして書けるだけ書き込みを進めましょう。また、下で紹介している切り貼り作戦も取り入れながら、自分自身のテキストに仕上げていきます。 |
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学習後半は、書き込みや貼り付けが終わったテキストを再度読み進めます。まだこの段階では、問題と条文を照らし合わせても、なぜそうなるのかわからないものが出てくると思います。一つ一つ理解しながら勉強をすすめるのが理想ではありますが、ここは、あまりこだわらずに、「そういうものだ」と記憶にとどめ次に進んでください。 |
※この方法は超特急学習用です。一般的な学習法とは順序が異なりますのでご注意願います。
※予想問題集は勉強の総仕上げで再度使用します。
画像は2016年版です |
画像は2016年版です |
画像は2016年版です |
事前準備段階などで収集した無料テキストやインターネット上に掲載されている重要項目について、必要な部分を切り抜きテキストに貼り付けていきます。これらの資料の多くはカラーで印刷されていますので、イメージでおぼえる(後述)のに最適です。自分で印刷する場合もカラーにしてください。
ただし、この方法は貼り付けることによりテキストが厚くなり、読みにくくなることも事実です。この方法を多用する場合は、学習教材が増えてしまいますが、切り貼りノート(リング式のファイルにしておきますと、後々便利です)を作成した方がよいでしょう。
古いカレンダーの裏や模造紙などに重要事項や科目別体系表などを書き込み、壁や天井に貼り付ける。
書き込みは、書いておぼえるということと、書いたり、ラインを入れたりしたときのことをイメージとして入力しておくために行い、また、貼り付けは、日々目に触れることによりおぼえるだけでなく、学習意欲を高揚させるという心理的な効果と家族などへのアピール効果をもたらしてくれます。少々欲張りですが。
超特急資料室壁紙作戦用小道具(PCページ)で、壁、ドア、天井貼り付け用壁紙(労災保険法体系図ほか)を提供しています(ダウンロードページにもあります)。
パソコンのデスクトップも学習ツールとして活用しましょう。小道具を作成していますのでどうぞご利用ください。
● 超特急資料室壁紙作戦用小道具(PCページ)
● ダウンロード
超特急コラム2 私もこれをやりました。当時は壁やトイレ、天井までいたるところに壁紙を貼り付けました。トイレはもちろん、就寝時にも天井を見上げると給付日数表があったりして、否応なしに勉強しなければならない状況に自分を追い込み、どうにか試験まで気力を維持することができました。皆さんも是非お試しください。 |
サブノートは作らない! こうした受験勉強の際はサブノート作りが鉄則ですが、超特急学習の場合は、時間がないためサブノートを作ることはかえってマイナスです。一方で、書いておぼえるということも必要です。そこでテキストへの書き込みをどんどん行います。 ただし、切り貼り作戦を多用する場合は、切り貼りノートを作成し補助教材としてもよいでしょう。 |
イメージ入力と芋づる出力! テキストは単に暗記するのではなくイメージでおぼえましょう。表紙のデザイン、目次、ページの体裁、イラストなども中身とあわせておぼえてください。 テキストに書き込みを行う際には、印象に残るように何色か色分けをします。 試験の時どうしても解答が出てこない場合は、テキストの表紙から順に思い浮かべ、芋づる式に該当ページにたどり着くよう努力してください。最後まで行かなくても、ラインの色や書き込んだ時の事などを次々と連想し、できるだけ目的地(解答)までたどり着けるようにしてください。
労働社会保険関係諸法令は身近な法律 健康保険や雇用保険などいずれも私たちにとっては身近なものです。雇用保険の基本手当にしても、自分が今会社を退職したらどうなるか。昨年入社した後輩のA君は何日受給できる。超ベテランのA課長なら何日受給できる(のに?)。と周りの人を引き合いに出しておぼえておけば、試験の時に日数表を忘れてしまったとしても、芋づる式に思い出すことができます。 すべてがこうはいきませんが、多くの法律で使うことができます。 |
試験の直前になりますと、各受験指導機関が1日から3日程度の試験直前講座を実施します。費用との兼ね合いもありますが、できればこれに参加するようにしてください。
指導機関はそれぞれが独自で試験の研究を行っており、耳よりな情報を入手できることがあります。模擬試験を受けてみるのも良いでしょう。模擬試験などで間違った問題は結構頭に残ります。私の場合は、日本法令の直前暗記講座を受講し暗記法を習ったおかげで、随分と得点アップできました。(元のレベルが低かったせいもありますが)
最近は、多くの教育機関が様々なメニューで直前講座を開催しているようです。一般常識対策や白書対策、法改正対策など、自分自身にあった講座を受講し、知識の補完や苦手な部分の克服に活用されると良いでしょう。
ただし、受験指導機関の多くが比較的早い時期(超特急学習者にとって)から講座を開設しており、8月に入りますと1日や2日の講座が少なくなってしまいます。開講されていても首都圏だけの場合もあります。直前講座の受講は、するに越したことはありませんが、わざわざ時間とお金をかけて遠くまで遠征するのはもったいないことです。近くで開講されていないのであれば、自宅で勉強に励みましょう。
一日も勉強を休まず! |
超特急コラム3 通勤電車の中で受験勉強をすることは至難の業です。混雑、話し声、ヘッドホンから漏れる音、最近では携帯電話の呼び出し音や会話など悪い条件が重なっています。ところが不思議なもので、ある程度学習が進み集中力が高まってきたり、あるいはもう時間が無いと追い詰められてきますと、通勤電車の雑踏が余り気にならなくなってきます。私の場合は後者の方で、もう時間が無いと日々追い詰められておりましたので、このおかげで集中力が維持できたのかもわかりません。 |
僅か3カ月程度ですと、確かに時間が無いため勉強不足で不安になることがあります。でも大丈夫です。この不安な気持ちが勉強への意欲を掻き立てかえって意欲が高まります。また、ある程度勉強が進むと、「ここまで苦労して勉強してきたのに」という気持ちになり、途中で止めてしまうことが惜しくなってきます。
もし途中で嫌になったときは、日ごろ大変大変お世話になっている、職場の上司や先輩諸氏を思い浮かべ、「今に見ておれ、社会保険労務士になって高笑いしてくれるわ。ガッハッハ!」とお返し(仕返しともいう)の気持ちを大いに高めましょう。くやしさは、結構強力なバネになります。
あるいは、自分が社会保険労務士試験に合格し、家族や友人知人から祝福されているところや、社会保険労務士になって仕事をバリバリこなしているところを思い浮かべるのも良いでしょう。きっとやる気がわいてきます。だれも祝福なんてと思っている方、少なくとも私は大いに祝福いたしますよ。